開業・経営

美容室の開業|準備の流れと一人でも経営できる失敗しないためのポイント!必要資金まで解説

美容室開業

おしゃれが好きな人なら一度は考えたことがあるかもしれない、美容師という職業は現在でも人気の職業で際今も美容師として頑張っているという方もいます。いつかは自分の店をもちたいという方向けに今回は美容室を開業するための流れについて紹介をさせていただきます。

美容室の開業について

美容室の開業は毎年1万件ちかい美容室が開業し、毎年8000件近い美容室が廃業をしています。開業後1年もたたないうちに廃業をしてしまうという美容室も少なくはなく、美容室の開業を続けていく難しさがわかります。
飲食店の開業と同様に美容室も競合が非常に多く厳しい世界です。
その中で廃業となってしまう原因についてみていきましょう。

失敗する理由

開業をしてからすぐに廃業となってしまう理由はいくつかあります。
美容師という職業は、腕がよければ問題ないと思っている方もいるかもしれませんがカットをする腕がいいだけでは長く続けることはできません。
独立して開業をするには、カットの腕や技術と一緒に経営をする知識を身につけることが重要です。
この経営をするための知識以外にも
開業前の準備、物件の選定、開業後のサービスなど運営をしていくために多くのことを入念に行うことが重要となります。

失敗事例

物件選定で失敗をする。

美容室の開業で失敗する例としては
物件選定の失敗により、廃業してしまうというケースがあります。
人が多く歩いている物件の方が集客はしやすくなりますが
その分、維持費が高くなる傾向があり維持をし続けることが難しくなるというケースの他に逆にまったく人通りがなく店舗も見つけにくい物件を選んだことによりまったくお客様が来店してくれなかったというケースもあります。

料金の設定で失敗をする。

料金を高額にしすぎたことによって失敗をしてしまったとうケースがあります。
カットをしてもらったことにない美容室で高額な代金を支払うというのはなかなか難しいですよね。
以前から知っているお客様を何人も抱えていたり、広告集客も必要ないくらい有名な美容師ということでしたらこの点での失敗はあまりないかもしれません。

開業の流れ

コンセプト作り

開業するための流れとしては最初に自分はどんな美容室を開業したいのかというコンセプトの設計から入るようにしましょう。
どんなお客様が喜ぶようにしたいかなど、お客様のイメージを明確にもつとコンセプト設計はしやすくなります。

エリア・物件選定

このコンセプト設計をしっかりすると、どのエリアに自分のお店を置くべきなのかが明確化していき。物件選定もスムーズに進みます。
皆さんもご存知だとは思いますがエリアによって年齢層や雰囲気もことなるためこのポイントははずなさないように入念にしましょう。
コンセプトと物件選定は開業支援を得意としている会社に相談をするのもおすすめです。

事業計画の作成

コンセプトとある程度エリアが決まったら事業計画の作成にも進んでください。
事業計画の作成を行うことで、自分が始めようとしている美容室がどれくらいの売上をあげることができるのか、毎月どれくらいの費用が必要になるか等が数値化され明確化していきます。
この事業計画をしっかりと作成することで、最低でもどれくらいの売上を必要があるのか等がわかり運営をしやすくなります。
そしてこの事業計画がしっかりしていると、融資を受けやすくなるというのもメリットとなります。

この事業計画の段階で毎月かかる費用と売上の採算が合わない場合は料金設定の単価の見直しなどを行う必要があります。
事業計画は希望的観測ではなく、あくまで第三者目線で作成をするもので、こうなったらいいな、等の感情は排除して作成をしてください。

資金調達

開業するために一番必要になるのは資金です。
この資金がなければ開業をすることはできません。自己資金が足りない場合融資を受けたり、助成金や補助金などの制度も活用するといいでしょう。

内装工事

資金も集まり、物件の契約まで完了したら
内装工事に進みましょう。
内装工事は、最も開業でも資金のかかるポイントになりますが
これからずっと使っていくお店になるので、なるべくコストは抑えながらもコンセプトのイメージになるべく近づけて工事をするようにしましょう。
なるべくこれらの内装工事についてもコストを抑えながら作成をしたいという方は、開業支援の経験の多い会社のサポートがあると進めやすくもなります。

必要な申請・手続き

工事をしている期間に、開業届けの申請などを提出を行いましょう。
必要な申請として
保健所への事前相談と開設の届出
税務署にも開業届の提出の他、青色事業専従者給与に関する届出、所得税の減価償却資産の償却方法の届出書、給与事務所等の開設の届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、管轄の消防署への相談と指導を受けるなどある程度申請をする必要があります。
多くの申請が必要になり、心配になるかもしれませんが、窓口担当の方に質問することで案内をしてくれるのでその点は安心して進めていけばいいでしょう。

必要な資格

  • 美容師免許
  • 管理美容師免許

美容師免許

この資格は国家資格となり、美容師として働いている人は必ず取得している資格となります。
資格の取得をするためには美容師になるための専門学校に行くことで取得をすることができます。
資格を取得するための期間としては最低でも2年以上となり、自宅学習など通信教育の場合3年間ほどかかります。

管理美容師免許

管理美容師の資格を取得するためには、美容師として3年以上の実務経験が必須となります。
3年以上の実務経験を行っただけでは取得はできず、3年経験をしたその後各都道府県で行われている講習を受けることで資格を取得することができます。
この資格は他の従業員を雇うときに必要な資格となり、ずっと一人で営業をする気でいるなら特別必要なものでもありませんが
皆さんもご存じの通り最低限何人かのスタッフは雇うことにはなるため、時間の空いている時に取得をしておくといいでしょう。